障がい者が就職を目指すために~その4~『日常生活管理』
『職業準備性ピラミッド』の『日常生活管理』について
今回は、前回の「健康管理」に続いて、「日常生活管理」についてのお話です。

前回のお話の健康管理の上にある日常生活管理。
第1番目は、健康管理でお話した規則正しい生活を、より発展した生活リズムの構築です。
1. 規則正しい生活リズムの維持
- 起床・就寝時間の固定: 休日も含めて決まった時間に起きて寝る習慣。
- 食事の定時摂取: 1日3食、安定したタイミングで食事を摂る。
- 身だしなみ・衛生管理: 清潔感のある服装、髪型、洗顔、歯磨き、入浴などの習慣を身に付ける。

食事や睡眠が安定していることに加え、身だしなみや衛生管理といった対人的なスキルへの準備段階も加わってきます。就職するということは、会社まで通勤区間や会社内の同僚と
顔を合わせるということ。他人に不快感を与えないように注意します。
2番目は、お金を正しく管理する方法です。
2. 金銭管理(収入に応じた生活)
- 限度を考えた支出: 給与や障害年金などの収入範囲内で計画的に生活する。
- 固定費の支払い: 家賃、光熱費、携帯代などの期日通りの支払いを確実に行う。
- 衝動買いの抑制: 趣味や嗜好品への過度な出費を抑える。
お金を使うことは社会参加の第一歩です。お金で失敗することの無いよう、資金管理の基礎を身に付けましょう。

3番目は、ストレスとの向き合い方と解消法です。
3. 余暇の過ごし方とリフレッシュ(ストレス対処)
- ストレスの解消法: ストレスの発散やリフレッシュを行い、ストレスと上手に付き合う
- オン・オフの切り替え: 仕事以外の時間に自分の好きなことやリラックスできる時間を持つ。
- 健全な休息: ゲームやSNS依存による夜更かしを防ぎ、体力を回復させる。
働き出せばストレスは発生します。ため込んでつぶれないように、うまく逃がしたり克服できるようにします。
4番目は、交通機関や徒歩での移動のお話です。
4. 移動訓練(公共交通機関の利用)
- 交通手段の確保: 電車やバスなどの時刻表を確認し、一人で目的地まで移動できる。
- 時間行動: 遅刻せずに余裕をもって行動する感覚。
まだ乗り慣れていない方は、最初はご家族や友人に付き添ってもらい、徐々に行動半径や利用交通機関を増やしましょう。仕事が始まれば、遅刻はあってはなりません。交通機関の遅れや急な体調不良の場合を除いては、遅刻しない余裕を持ったスケジュールが必要です。

5. まとめ:心身を少しずつ就労に向け、近づけていく
「日常生活管理」は就労に向けた準備運動です。資金管理や移動訓練は、そのまま給与の使い方や通勤に活用できます。
家族と同居されている場合はお手伝いいただけますが、すでに一人暮らしの場合や何度かやってもうまくいかなかった場合は、就労移行支援事業所や地域の福祉施設を使うことも考えてみましょう。
頭の中ではできると思っていても、実際にやってみたらうまくいかないこともあります。

次回の私のコラムでは、次のステップ「対人スキル」について解説します。
就労移行支援事業所 フィン香椎駅前 代表 屋形 英児
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